【開催報告】FCP フォローアップ・ミーティング(2023年6月)

開催日時:2023年6月12日(月)13:30~17:00

形式:オンライン(Zoom)

フォスタリングチェンジ・ジャパンは、フォスタリングチェンジ・プログラム(FCP)ファシリテーターのスキルの向上とクオリティの維持を目的とし、定期的にフォローアップ・ミーティングを開催しております。

2022年度5回目となる今回のフォローアップ・ミーティングには、第1回養成講座受講から第13回養成講座を受けられたファシリテーターの中から、10名のファシリテーターが参加され、7府県(・神奈川・福井・長野・三重・京都・鳥取・佐賀)より、7機関から報告が行われました。その内「実施報告」が1機関、「状況報告」が6機関からの発表となりました。

 今回のフォローアップミーティングの内容としては、FCPを実施するにあたっての事前準備に関する質問と課題が多く取り上げられました。開催場所については、近年毎回同じ場所を借りる難しさ、おやつ代に関しての経費の課題、場所によっては減免のところも出てきており、今回の実施機関からの発表や先生方のコメントによる様々な実績に基づいた工夫点はとても参考になった様子でした。また、FCP実施のファシリテーターによる役割分担や、事前の打ち合わせは、しっかり時間をかけてやっておくことは重要で、行政機関や児童相談所、フォスタリング機関との連携をどうするかによっても、やり易さは違ってくるとし、そこの繋がりや仕組み作りはとても貴重としました。

 後半では、里親さんの不調の問題について触れ、先生方より里親さん側からの視点で今一度見直してみることで、お互いの捉え方が変わるし深まるとあり、参加者にとって大きな気づきと学びになった様子でした。

 現在、今回のFCPファシリテーターを含め270名程のファシリテーターがいらっしゃいます。今後の見通しとして、FCPの実施数が年々回を増す機関と、実施がこれからの所とで差が出てくると思いますが、ベテランファシリテーターがフォローアップミーティングに参加し、実施報告を発表いただくことは重要で、これから実施を予定している参加者にとっては大きな活動力になっていると感じています。今後も信用信頼のある事務局である為にFCPの質の担保を守りつつ、より良い内容にしていく為のサポートを続けて行きたいと思います。

参加者からの感想

●他の機関の取組を聞く事が出来、参考になりました。また実践内容について上鹿渡先生や松崎先生からコメントをいただけたのがとても嬉しかったです。リクルートから登録、委託後の支援とつながっている事に、感慨深く思いました。

●他機関の取り組みが知れたこと。来年度の12+の実施に向けて、留意点や難しさを事前に知ることができた。今年度まではコロナ禍で実践が難しい機関もあったと思うので、来年度以降のフォローアップミーティングでは他機関の実践について、もっと話を伺ってみたい。

●年間1回はこういった場でミーティングに参加したいです。刺激を受けました。

●コロナ禍で実践できない状況が続いていましたが、やっと動き出し、里親支援の一つとしてFCPが重要視されてきているように感じました。これから始めようとしている皆さんもたくさんおられ、頑張っている状況に元気をいただきました。 久々に、上鹿渡先生や松崎先生にお会いできてうれしかったです。

●皆さんの実践から、具体的にどのような方法で行うのが良いのか考えられました。まだまだ緊張と不安がありますが、他のファシリテーターの方と協力して、実施できればと思います。

●実際に実践されている機関からの具体的な話が聞けたこと。また、その成果についても知ることができたので、これから取り組むモチベーションに繋がった。 アドバイスについても、内部の勉強会の取り組み方など具体的に伺うことが出来たこと。

次回の開催は、2023年9月に予定。