開催日時:2024年7月25日(木)13:30~17:00
形式:オンライン(Zoom)
フォスタリングチェンジ・ジャパンは、フォスタリングチェンジ・プログラム(FCP)ファシリテーターのスキルの向上とクオリティの維持を目的とし、定期的にフォローアップ・ミーティングを開催しております。また、各機関につき1人以上、年に1回以上は必ずフォローアップミーティングにご参加いただくようお願いしているものです。
2024年度、第1回目となる今回のフォローアップ・ミーティングには、第1回養成講座受講から第16回養成講座を受けられたファシリテーターの中から10名のファシリテーターが参加され、6都府県(・山形・神奈川・東京・長野・京都・沖縄)より、7機関から報告が行われました。その内「実施報告」が4機関、「状況報告」が3機関からの発表となり、昨年度初めてFCPを実施した機関、これから予定を立てていく機関、実施経験がある機関と、それぞれの状況からの参加者が集まりました。
初めて実施した機関からは、準備段階でファシテーター同士でテキストの読み込みを入念に行い、保育体制を整えるなどの工夫が見られ、実施していく中では、動画等をうまく活用する方法や、イギリスの事例等を日本の事例に置き換えて良いのか、ロールプレイや時間の管理の難しさなど、初めて行ったからこその質問や課題が上がりました。そんな中での実施経験機関からの発表はとても参考になるところで、時間管理については、最初のルール決めで出した「時間を守ること」の声掛けを意識して行うことで徐々に改善していったとあり、また、募集法については、これから実施の機関に問わず、実施経験機関でも苦戦しているとあり、個別に電話と訪問を心掛け、ファシテーターの連携を取ることで応募率が上がったという報告は、とても重要となりました。
ただ、テキストに関する箇所については、先生方よりイギリスの台本通りやるところが難しいところもあるが、伝える意図が代わってしまうことも起こりうるので、基本は台本通りに行っていただき、後付けで日本での例えを付け加える様にすると良いとし、その他、コロナ前に参加いただいた里親さんに再度声を掛けて参加してもらうと里親サロンなどでの口コミにも繋がるし、それが実施していく中でファシテーターの助けにもなる、そんな視点も重要になるとアドバイスをいただきました。
今回は、プログラムの更なる理解を深める内容になったことで、FCPの意義と必要性を再確認に、また伝える力にも繋がったのではないでしょうか。今後も、多くの方にFCPをより良いものにしていただくため、引き続きFCPフォローアップミーティングを開催し、事務局としてもサポート出来るよう務めて参ります。
参加者からの感想(一部)紹介
●他機関の方々の工夫されていることなどを聞くことができたことや、悩んでいることは自分たちだけではないんだということで勇気をもらうことができました。
●実施された方々の成果や課題が聞け、大変学びになりました。
●他の地域の様々な実践や工夫を聴けたことと、先生方からのフィードバックが学びになりました。似たようなところで悩まれているのをうかがい、共有できたことが励みになりました。
●各地の異なる状況や文化の中で同じプログラムを実践されている話を聞けること自体が刺激的でモチベーションに繋がった。
●既に実践されている方々からのお話を聞くことで、実施に向けてイメージすることができた。実施するなかで出てくるかと思う疑問を事前に知ることで、準備する中で配慮できる点があると感じた。また、これから実施する上でアドバイスをもらえたことは、とても心強かった。実施に向けてパワーをもらえた。
●他府県の実施状況を知ることができ、とても参考になった。本県でも取り入れられるところは取り入れて実践していきたい。不安を抱えながらの実施なので、アドバイザーから助言をいただけると、次に活かすことができて良い。
尚、今回の次第、及び各機関の実施報告、状況報告の発表資料はフォスタリングチェンジジャパンのホームべージにあります、会員ページより観覧できます。
※会員ページのアクセスはFCPファシリテーターの方のみとさせていただきます