開催日時:2025年11月25日(火)13:30~17:00
形式:オンライン(Zoom)
フォスタリングチェンジ・ジャパンは、フォスタリングチェンジ・プログラム(FCP)ファシリテーターのスキルの向上とクオリティの維持を目的とし、定期的にフォローアップ・ミーティングを開催しております。
2025年度、第2回目となる今回のフォローアップ・ミーティングには、第1回養成講座受講から第18回養成講座を受けられたファシリテーターの中から、5機関7名のファシリテーターが参加されました。5県より(福島、東京、神奈川、静岡、山口)5機関から報告が行われ、その内「実施報告」が1機関、「状況報告」が4機関からの発表となりました。
今回のフォローアップミーティングでは、ベテランの実施機関から、次年度開催を予定している機関とが参加いただき、それぞれの機関で現状抱えてる課題や問題点などを発表していただきました。
実施報告では、多くの実施を重ねてきている静岡県の機関から発表をいただきました。ファシテーターは3名で行い、その内1名は児童養護施設(里親専門相談員)のスタッフであったお陰で、社会的養護の特性や特徴など、日頃施設内で見られる子どもたちの様子をリアルに教示してもらえたり、里親さんの中で起きる困り感を共有出来きたりと、里親専門相談員からの見方によるアドバイスは良かったとありました。また、ロールプレイも言葉で伝えるだけでなく、3名のファシリで再現し、途中止めて確認しながら、伝えたいことや知って欲しいことをより明確にして、子どもにとってどのような関わり方が適切かを参加者それぞれが整理できるよう言い回しの工夫や、具体例を用いた工夫は、参考になる発表でした。先生方からは、静岡は里親さんはFCPを受ける体制できっちり組んであり、毎回6名の枠を組み、これまで続けて9期まで来ていることは、なかなか他の所では難しいことでもある。その他、全体的にも共働きの参加者が多い中、参加するにあたってやはり企業への働きかけは重要で、その会社や上司次第なところある現状、今後も理解いただけるよう発信し続けていきたいとのコメントをいただきました。
状況報告では、開催に向けて準備をしている機関より、まだ里親登録自体が少なかったり、各児童相談所が離れているので開催にあたって地理的な課題があるなど、里親さんのリクルートや場所の選定に悩やみを持っている相談が多く、ハイブリッド形式での開催も検討しながら進めていきたいとありました。また、実施するまでのファシテーターのモチベーションを維持するためにも、近くのFCP実施機関に見学を希望したいなどの意見も上がりました。先生方からのアドバイスでは、最初はやり易い場所で一度開催してみたり2カ所ぐらいに絞ってやってみる。その他、近くの児童相談所と協働やっていくようにすると、場所が借りれたり、里親さんとの関係も良くなるなど、まだ少ない参加者だからこそ丁寧に出来ることもメリットの一つとして捉えていくと良いとありました。
現在実施最中の機関からは、募集をかけたが期限内での申し込みはがなく、対象者へ個別に訪問を行い、参加者を5名に増やしたとありました。また、事前にファシリ同士の解釈のズレがないか確認をしたり、家庭での実践では、ハンドアウトに書き方の見本を記載し、スライドに載せたて視覚的にも分かりやすくしたなど、入念な事前準備をした様子が伺えました。
全体の悩みとしては、遅刻や欠席への対応について、時間やフォロー方法や、募集方法でのアドバイスが知りたいとあり、無憂樹上村より、欠席者へのフォローとしては、例えばハンドアウトを渡してポイントの説明をするとしても、あまり詳しく説明をすると休んでもいいとなり得るので、そこは留意して欲しいところ、ただし、セッション3と4のアテンディングと褒めるのところは、しっかり理解していただく必要があるため、丁寧なフォローをお願いし、時間の目安としては30分から1時間が好ましいとのことでした。また、募集方法については、講演会やミニ体験会を通じて、募集へ持っていく方法や、体験された里親さんの口コミなので話を聞く機会をつくる他、先生方を呼んで話をしてもらうのも一つの方法とアドバイスをいただきまいした。
里親会から一般社団法人になって10年の機関(横浜)からは、やはり里親からの口コミの影響はとても大きいとあり、夫婦で毎年参加される方がいたり、自主的に里親さんが集まって内容を忘れていようにと勉強会を開催している、また、今では里親さんにFCPファシリテーターがいるとのこと、その他、児童相談所の会議の中でFCPを広めてもらうよう促しいるとありました。欠席者に対しては、zoomで対応しているとのことでしたが、松﨑先生より録画で対応の場合は守秘義務の問題もあるので注意が必要とのこと、また、里親さんが主でやっていってるところは、繋がりやすさがあり続けていける傾向なので、ポイントとしては、里親さんの見通しをもってアプローチしていき、子どもが小学生の内に受けて欲しいとった形で定期的にご連絡をしていくと良いとアドバイスをいただきました。
参加者からの感想(一部)紹介
●実施していないことから不安が高かったですが、参加者や先生方からのご意見をお伺いでき、次のステップに進めそうです。少ない里親さんだからこそ丁寧にかかわり解決する方法を共有していきたいと思います。
●他機関の実践状況から学ぶことが多くあった。参考に実施していきたい
●他機関の取り組みに刺激をいただき、悩みにはお互いに頑張りましょうと元気が出る思いでした。
●上鹿渡先生、,松﨑先生からのアドバイスを受けられたので良かったです。
今回ご参加いただいた皆様からは、今後もFCPフォロアップミーティングに参加し、多くの情報を得たいとあり、モチベーションに繋がった様子が伺えました。事務局としても、多くのご意見を参考に、もっと明確に理解に繋げれるような方法を検討していけたらと思っております。
今回の次第、及び各機関の実施報告、状況報告の発表資料はフォスタリングチェンジジャパンのホームべージにあります、会員ページより観覧できます。
※会員ページのアクセスはFCPファシリテーターの方のみとさせていただきます