開催日時:2024年2月13日(火)13:30~17:00
形式:オンライン(Zoom)
フォスタリングチェンジ・ジャパンは、フォスタリングチェンジ・プログラム(FCP)ファシリテーターのスキルの向上とクオリティの維持を目的とし、定期的にフォローアップ・ミーティングを開催しております。また、各機関につき1人以上、年に1回以上は必ずフォローアップミーティングにご参加いただくようお願いしているものです。
2023年度、第3回目となる今回のフォローアップ・ミーティングには、第1回養成講座受講から第15回養成講座を受けられたファシリテーターの中から、見学者を含む33名のファシリテーターが参加され、11都府県(・栃木・新潟・青森・三重・神奈川・東京・大阪・広島・山口・福岡・熊本)より、11機関から報告が行われました。その内「実施報告」が6機関、「状況報告」が5機関からの発表となりました。
今回のフォローアップミーティングは、先着6組までとなっている実施報告での発表が埋まり、状況報告を含む多くの方にご参加いただき満席となりました。
6機関からなる実施報告では、初めて実施した機関からの発表が1件、その他は、2回~3回目の実施経験のある機関でした。ここでは特に、アテンディングでの提供する遊びについての悩みや、欠席者に対するフォローアップの加減、母国語が日本語でない参加者に対しての対応など、より深いところでの相談や課題が上げられました。
先生方からのアドバイスとして、時代によって遊びの内容も変化していくが、大人に寄り添われてた体験と一緒にいたことが重要であり、関わりがなかったところが、できたりするところが大切であるとし、本来の目的の重要性を再認識する機会となりました。また、実施経験の多い機関からの報告で、欠席が多いと終了書が渡せないが、次回の参加に繋げるため終了証の代わりに「招待状」を渡しといった工夫の発表は、他の参加者にも大きな解決策のヒントとなった様子でした。
状況報告では、実施前に体験版をやることで里親さんへFCPに興味も持ってもらい、募集に繋げる工夫をしているところや、ファシリテーターを増員しているところなど、事前準備の時点での報告と募集法について、また、それに伴う相談が上げられました。募集をかける際の不安点は、毎回フォローアップで課題となっていますが、回を重ねるごとに、実施報告での発表による工夫やアイデアが周知されつつあり、今回も情報交換の場としてよいものになった様子でした。
その他、全体として里父さんの参加も増えつつあり、先に参加経験をした里母さんからの押しが大きく影響したとのこと、また、母国語が日本語でない方の参加者がいた機関については、先を見据えた内容となりました。このように、FCPの実施数を重ねることによって深まる詳細な部分と、時代の背景によって出てくる課題がある中で、フォローアップミーティングの参加は、更に重要になってくると思料しています。
現在、2024年2月時点でFCPファシリテーターが313名程いらっしゃいます。
今回の様に参加者を充実させる為にも、開催時期は重要であるので、今一度見直したいと思います。また、今後も多くの方にFCPをより良いものにしていただく為、引き続きFCPフォローアップミーティングを開催し、事務局としてもサポート出来るよう務めて参ります。
参加者からの感想(一部)
●他施設の実施報告を伺い、同じような悩みや課題がある事が共有できた。
●参加機関が多かったこともありますが、もっとじっくり1つの機関の取り組みについて聞く機会があったらよいなと感じました。
●多くの機関の実施状況を知れたことや、各機関からの質問及び回答を一緒に聞けたことが大きな学びとなりました。全国でFCPが実施されていることを直接聞けたことは今後の励みになりました。
●実践を聞くことで具体的なイメージがもてた。
●他地区の取り組みから、事前に準備や検討が必要な事、これから自分にも起こるかもしれないことを知ることができた。
「今」ある悩みに先生や他地区のファシリからアドバイスをもらえた。
●各地でのFCPの取り組みを聴かせてもらい、さらにこのプログラムを実践していきたいという意欲が出た。
●他機関の細かな工夫や悩みを聞けたことで、視野が広がったため。
尚、今回の次第、及び各機関の実施報告、状況報告の発表資料はフォスタリングチェンジジャパンのホームべージにあります、会員ページより観覧できます。
※会員ページのアクセスはFCPファシリテーターの方のみとさせていただきます