開催日時:2025年5月14日(13:30~16:30)
形式:オンライン(Zoom)
乳幼児のためのライフストーリーワークでは、乳幼院(里親宅)で暮らす乳児の背景はさまざまである中で出来る限り、写真や数値、できるようになったこと、かかわってくれた人(モノ)の記録を残すことを、乳児の時からLSWの準備をしておくことについて、重要性とどのように取り組んでいくのか。このセミナーでは、そういったLSWについて学び、皆さんと共有していくセミナーとなっています。
今回で第5回目の開催となった乳幼児のためのライフストーリーワークは、全国の都道府県より(北海道、宮城、秋田、茨木、栃木、東京、神奈川、石川、長野、愛知、大阪、佐賀、熊本)13都道府県と幅広い地域より、計30名の方にご参加いただき、満席での開催となりました。
ご参加者様よりいただきましたご感想の一部を、下記にてまとめて報告させていただきます。
今回も主に乳児院から児童相談所、他、養護施設など各機関からご参加いただいたことで、具体的事例をもとにしたグループワークでは、それぞれの視点での意見や取り組みなどを話し合うことが出来、各機関での工夫や留意している点なども知る機会となった様子でした。また、過酷な事例を題材にした難しい内容では、才村先生からの「そもそもマイナスなのだろうか。どんな生まれ方であっても、かけがえのない命である」という声掛けにハッとされる方が多く、実の親御さんの背景も考慮し、重い事実だとしても受け取り方や視点を変えてみることで、向き合い方も変わっていけるという気づきになった様子でした。
保護者や里親と関わっていく中では、実親についての情報はささやかなことでも大切に記録を残し、それを共有し繋いでいくことや、子どもに対しても、聞かれるのを待つのではなく「いつでも聞いていいよ」という雰囲気をつくるなど、日常でのコミュニケーションは大切だと改めて実感する場となりました。ライフストーリーワークを実施するにあたって、具体的な考え方や方法を学ぶ機会になったとなったのではないでしょうか。
今年度最初の開催とまりましたが、満席をいただき大変嬉しく思っております。今後も、引き続き開催を続けて参りたいと思います。